建物 平面 立面 室内各所の 縦横比に ”黄金律” を仕様しています。
1:1.618 もしくは 1: (1+√5)÷2
平面図ではのこぎりの刃のような形をしていますが、この1つ1つの縦横比は すべて黄金律。建物全体は台形で、この形状も黄金律で寸法決定しています。
お施主様の会社業績が永遠に繁栄しますように 無限の回転を意味する黄金律で設計しています。
建物の立面寸法も すべて黄金律で寸法決定しています。
これが完成前の 室内写真。
室内の縦横寸法と、天井高さ これも黄金律で寸法決定しています。
奥に行くほど 壁と天井が狭くなっていきます。
玄関には 天然石を特別に加工して、ペンローズタイルを施工しました。
ペンローズタイルは正五角形(黄金比)を使った2種類の図形の組み合わせ。2種類の図形を使って非周期的に無限にあらゆる面に敷き詰められるパターンというのは、このペンローズタイルしか存在しないことが ロジャーペンローズによって数学的に証明されています。
どんな面にも 非周期性をもってあらゆる方法で敷き詰められるといわれるこの形状。お施主様の繁栄を願い、採用しました。
この地の緯度経度の測定し 太陽光線を利用して、1年のうち春分の日、秋分の日の2日だけ、午後3時半くらいから6時くらいまでの間、外壁面に波型の影が止まったような状態となるような、計画をしています。
背中の海を背景に、外壁面に約2時間程度、波型の影を発生させます。動力 能動的には何も使わず、建物本体の形状配置だけで、この仕掛けを起こします。
この建物は周囲の敷地境界線のいずれにも並行となっておらず、土地の真北測定を基準に、配置されています。
春分の影の状況は 下の写真の通りです。
1年のうち合計4時間程度、時が止まったような状態を作り出します。
太陽光線を使って自分の壁面に影の造形を表すのは メキシコ チェチェンイツアピラミッドがヒントとなっています。
建物を敷地・道路の境界線の呪縛から解放し 太陽に向けてやることで 住み心地 耐久性の向上とと共に、他にない価値を与えています。
建物がここにある限り 毎年、2回この光景が見られ、徐々に見物客も見えています。
建築設計で使う「方位」は現場での実際の南中方向と少しずれがあります。パソコンCADで計算した日影図は現地では異なる形となります。
この手法では 設計時・工事中にも 現地で南中方位測定を複数回行い その都度建物の配置・エレベーションを微調整しながら 進めていきます。
設計時にCADやCGで上手く影が現れて そのまま設計図通りに工事してしまうと完成したときには 予定通りの影は現れません。
工事と並行して測量と設計をし 各所寸法を微調整しながら進めますので工事管理が重要です。