平成の一桁年くらいまでの時期に、私の方で 設計施工した 和風建物は
天井、床下に、いわゆる 断熱材は使用していません。
当時は、屋根が ”瓦”の場合、床が”畳”の場合、それ自体が断熱効果を持つため
あらためて別の断熱材は必要としない、と通例として考えられていました。
実際に 私の家には、それら資材は使用しておりませんが、土壁と 粘土瓦、畳井草などの
おかげで、夏もエアコンなしで居住しています。
決して、暑さを我慢しているわけではなくて 外気温35度で昼の室内温度25度以下に
抑えられますので、普通に汗もかきません。
以前は
金属製の薄い屋根材+屋根の断熱材 の費用を合計すると、瓦屋根で断熱材なしの費用は
同じくらいでしたので、耐久性を考えて、より長くもつ瓦屋根の方が、コストパフォーマンスが高い
と判断していました。
最近は 法的に求められるケース(耐火性など)もあって、瓦屋根でも 天井断熱材は
施工するケースが多いですが、実際には、断熱材を入れようが入れまいが室内温度に大きな差はなく、
オーバースペック、断熱し過ぎ、無駄な費用となる感じがします。
断熱塗料とか、遮熱屋根材とか 最近はいろいろ新製品が出ています。
それ自体を否定する気持ちはありませんが、
それらに費用を投じるのなら、瓦屋根を採用する方が 根本的な
問題解決になるのではないかと思います。
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